キャリーの銀の鈴
キャリーは、白と黒のさらさらふわふわの毛並みで
凛とした顔立ちのボーダーコリーの女の子。
好奇心旺盛でいつも元気な女の子です。
おや?
今日はそんなキャリーがなんだか浮かない顔で
いつもの公園の芝生広場で寝そべっています。
そこにやってきたのは、わんぱくな子犬の子犬のリッキー
「ねぇ、キャリー遊ぼうよ!」
くったくのない笑顔で
小さなしっぽをぶんぶんふりまわしてキャリーに話しかけます。
「ほっといてよ!わたし、今そんな気分じゃないの。」
キャリーはつっけんどんに答えます。
「ねぇ、なんで?なんで??」
{一緒に遊ぼうよ楽しいよ!」
キャリーの様子におかまいなしに、リッキーは話しかけます。
そこに、お姉さん犬のサラがやってきました。
「リッキー、どうしたの?
キャリーは嫌がっているように見えるけど…」
「あ!サラ!
キャリーが変なんだよ~
一緒に遊んでくれないの。」
困った顔してリッキーはサラにそう言います。
「キャリー、どうしたの?
何かあった?
わたしに話してみて?」
サラはゆっくりと優しくキャリーに話しかけます。
「なくしちゃったのよ。」
「何を?」
「たいせつなものを」
「大切なものをなくしちゃって落ち込んでいるのね?」
「うん。」
「いつも元気なキャリーがこんなに落ち込むなんて
一体なにをなくしたっていうの?」
「わたしの首輪についていた銀の鈴。
サラあなたならわかってくれるでしょう。
わたしがあの銀の鈴をどれだけ気に入っていたかって。
ううん。気に入っていたてもんじゃないわ。
あの銀の鈴は、わたしそのものだったのよ。
わたし、あの銀の鈴がないと生きていけないわ!」
「キャリー、大切にしていた銀の鈴をなくしちゃったのね。」
「そうよ。
あの銀の鈴がどれだけ素晴らしいかあなたならわかるでしょう。
太陽に反射してキラキラ輝く姿はわたしの誇りだったの。
わたしが走るとステキな音を響かせて
あの音を聞いたら、どこまでも遠くへ、もっと早く走れるような気がしていたの。
あの、銀の鈴はわたしそのものだったのよ。」
「そうなのね。」
「その、銀の鈴をなくしたのよ。
わたし、もう生きていけないわ。
だって、わたしがわたしでなくなってしまったんだもの。」
そう言ってキャリーは
顎を地面にペタンとつけて
身動きしなくなってしまいました。
「へ~んなの!」
二人の話をじーっと聞いていた子犬のリッキーがふいにそう言いました。
「ねえ、サラ
僕は、キャリーに銀の鈴がなくったって
今日キャリーを見つけられたよ!」
「そうね。
わたしも、キャリーを見つけられたわ。」
「そうだよね。
キャリーの首輪に銀の鈴がなくったって、
キャリーはキャリーだよ!
キャリーは、銀の鈴がないと、僕とあそべないのかい?
一緒に追いかけっこをしたり、ボール遊びをしたり出来ないっていうのかい?
そんなの変だよ?
だよね??」
そのリッキーを言葉を聞いて
キャリーは顔を上げました。
「わたし、
銀の鈴がなくったって
いつものように早く走れるし
ボール遊びだって
リッキーになんか負けないわ!」
そう、キャリーは気づいたんです。
わたしを表現するものは、
あのなくしてしまった銀の鈴だけじゃなかったってことに。
銀の鈴がなくっても
キャリーはキャリーだってことに…
「リッキー、サラ、ありがとう!!」
そう言って、すっくっと立ち上がったキャリーは
いつもの芝生を笑顔で駆け出していきました。
そのあとを追う、リッキーとサラもなんだか嬉しそうでした。
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心理カウンセラーAnne
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